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初めての冬は白く眩しかった

二度目の雪は穢れていた

三度目の夜は裏切りが彩り

四度目の朝は震えていた

 

五度目の朝は痛みに泣いていた

六度目の夜は独りでいた

七度目の雪は落ちては消えていき

八度目の冬は<自主規制>

 

右手には祝福を、左手に絶望を

 

祝福の白い夜を

赤く、黒く塗り潰して

血の雨を降らせましょう。嘘つきな神様(あなた)の下へと

 

 

九度目の叫び 鮮血の飛沫 痛みが悦びへ変わり

最期の夜は残酷なほどに優しさに満ちて

 

 

右手には祝福を、左手に絶望を

 

 

鮮血の赤い夜を

紅く、緋く塗り潰して

否の雨を降らせましょう。嘘つきな神様(あなた)ために

絶望の黒い夜に

深く、深く抉(えぐ)りましょう

死の雪(灰)を降らせましょう。嘘つきな全てに福音を

 

~ 絶望の歌姫 ~

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